クレマチスのいろいろ

(3)クレマチス属の性質と形態

●種子
クレマチスは花が終わると、受粉しているものは種子を着けます。
一般の栽培種ですといわゆる毛玉と呼ばれる果実ができ、雌しべの毛が伸びて羽になり、その1個づつに1個の種子がついたものが,沢山花托に付着しています。
1個の果実に着いている種子の数は種類によって異なり、センニンソウでは3~5個、C.patensやその交配種では30個内外、園芸種のジャックマニとその仲間では1~5個と一様ではありません。

●発芽
クレマチスの種子を蒔きますとやがて発芽するのですが、クレマチスの種子は播種から発芽までの期間が長いのが特徴です。
例えば2008年11月3日に蒔いたC.patensでは発芽が2010年3月5日で1年4ヶ月、 C,patens 2008年1月28日播種、発芽2010年3月1日、アルピナ”シアネア”播種2009年9月15日 発芽2010年3月7日などです。
一般の大輪栽培種も播種後発芽までに5~10ヶ月の期間がかかります。
たとえば、”フラウ・ミキコ”2009年9月14日播種、 発芽2010年3月1日。

種子の発芽までの日数は、種子の熟度と保存期間と保存状態で変わります。
発芽が遅れる理由としては、クレマチスの種の外皮が物理的に発芽の妨げになったり、外皮の中に発芽抑制物質が含まれていて発芽を妨げるということは、外皮を剥いた比較実験で発芽までの日数に変わりがないことから否定されます。
従来から未熟の種子は発芽が早いことは知られていますので、種子の成長過程で発芽を抑制する物質が作られ、胚芽か胚乳に蓄えられるのではないかという推測があります。
発芽までの時間を短縮する試みはいろいろ試されていますが、私の体験では種皮を剥く、pHを上げる、冷蔵や冷凍処理などの追試や、独自に行ったジベレリンやベンジルアミノプリンの溶液処理の試験では、すべて目立った効果は見られませんでした。
このほか加温処理や加温冷却のサイクル処理が時間短縮や発芽率の向上に有効であるとの説もあり、ある種子販売業者はこの処理を推奨しています。

発芽はまず根から始まり、後に芽が伸び始めます。豆のように根が胚乳を地表から持ち上げてこれが子葉になることはありません。
根は発芽が始まるかなり前から伸び始めているようで、本葉が開いたときには多くの品種で5cm以上の根がついています。

以上きわめて大雑把で、クレマチスという植物について説明しましたが、分かりにくい箇所もあろうかとおもいます。
英文の成書も幾つか出ていますので参考にしてください。
                          








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