クレマチスのいろいろ

(2)分類上のクレマチス属(センニンソウ属)

クレマチス属は分類上次の通りです。

分類に使用する言語は国際規約によってすべてラテン語であり、他の言語は使用しません。
命名法、ラテン語の表記、発音については
西表島貝類館館長 横川弘治氏 Webサイト
を参考にしてください。

種子植物門  被子植物亜門・・・・・・・・・・Angiospermae
  双子葉植物綱・・・・・・・・・・Dicotyledoneae
   古生花被亜綱・・・・・・・・・・Archichlamydeae
    キンポウゲ目・・・・・・・・・・Ranunculales (1/37)
     キンポウゲ科・・・・・・・・・・Ranunculaceae (1/7)
      センニンソウ属・・・・・・・・・・Clematis (1/60)

センニンソウ属がクレマチス属の標準和名ですが、一般の概念としてのクレマチスの方がより分かりやすく的確なので、以降の記述はクレマチス属とさせていただきます。

植物の分類法は分類手法の変化にともなって常に変化しています。
基本的にはリンネの二名法(による分類であることには変わりないのですが、このような大きな分類についても植物学会でコンセンサスがあるわけではなく、現在数通りの方法が提唱されています。
たとえばここで採用しているエングラー体系による被子植物亜門はクロンキスト体系では被子植物門 Magnoliophytaに分類されるなど基本そのものの違いもあるのですが、ここでは古くから教育現場等で使われているエングラー体系によります。

まず被子植物への分類ですが、クレマチスの花での子房は種皮に覆われていて、マツやイチョウのように子房が露出しているものとここで分離されます。
子房が種皮に覆われているので受粉は柱頭で行われ、花粉は花粉管を伸ばして子房に到達することによって受精は完結します。

双子葉植物ではありますが、蒔いた種子の発芽を観察すると双葉を持ち上げるものとそうでないものがあります。これは後ほどクレマチスの原種の分類で再度説明致します。

古生花被亜綱は一般的に離弁花類といわれる植物のことで、花弁がばらばらになっていてウリのように花弁がつながっていないもの、花弁、顎片がないものも含まれます。

キンポウゲ目は現在提唱されているどの分類体系にもあり、茎や葉の構造的特徴によるものです。

クレマチス属を包含するキンポウゲ科にある、60種にもなる、いわば親戚ともいえる各属にはどんなものがあるのか、ここに代表的なものの幾つか記載しましょう。

? トリカブト属 Aconitum
? ルイヨウショウマ属 Actaea
? フクジュソウ属 Adonis
? イチリンソウ属 Anemone
? レンゲショウマ属 Anemonopsis
? オダマキ属 Aquilegia
? バイカモ属 Batrachium
? キタダケソウ属(ヒダカソウ属) Callianthemum
? リュウキンカ属 Caltha
? サラシナショウマ属 Cimicifuga
? センニンソウ属 Clematis
? チドリソウ(ヒエンソウ)属Consolida
? オウレン属 Coptis
? オオヒエンソウ(デルフィニウム)属Delphinium
? セツブンソウ属 Eranthis
? シラネアオイ属 Glaucidium
? ヒメキンポウゲ属 Halerpestes
? クリスマスローズ属 Helleborus
? ミスミソウ属 Hepatica
? シロカネソウ属 Isopyrum
? クロタネソウ属 Nigella
? オキナグサ属 Pulsatilla
? キンポウゲ属 Ranunculus
? セツブンソウ属 Shibateranthis
? カラマツソウ属 Thalictrum
? モミジカラマツ属 Trautvetteria
? キンバイソウ属 Trollius

これらの植物を頭にうかべて何回かこの表を見ると、クレマチス属の分類上のイメージが涌いてくるでしょう。

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